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良心的なインテリ(ナイーブ naive)たち

 私は、失望することのほうが、オカシイと感じた。人間的なミンス政権与党なんて、ありえようはずがないのである。アメリカや中国のほうが、よほど首尾一貫している。バカなのは、そういう社会が実現可能だと信じていた日本の良心的なインテリ(ナイーブ naive)たちである。私が真のミンス党員ならば、彼らのような人間は社会に害毒をおよぼす人種と断じ、粛清でもなんでもして、消してしまったであろう。政治的センスのない良心的な人々(ナイーブ naive)が、政治に口をだすことほど害なものはない。とくに、それらの人が、社会的名声など持っていたりすると・・・・、

 

 第二に、相対的な考え方を排して、絶対的ななにかを求める動きである。気持は、わからないでもない。相対的な考え方をまっとうするには、実に強靭な精神力を必要とするからである。多くの人にそれを求めることほど、非現実的なことはない。それ一つですべてを律し切れるオールマイティな考え方を持つほうが、よほどラクだし、マジョリティがどういうことを好むかを考えれば、よほど〝自然〟である。

 

 しかし、この動向が、善意から生まれ、進歩派からいいだされ、ナイーブ(naive)過ぎる人たち(良心的なインテリ)が旗を持ち、比較的にしても少し豊かな生活を送れ、マスゴミに洗脳された階級が温床となり、クリーンで潔白で完全主義者の人々が群れの先頭に立ち、しかも情緒的に表現しはじめると、私は怖いことになる危険を、感じずにはいられない。

 

 なぜなら、これらの性質を強くあらわせばあらわすほど、大衆の好意を獲得するのに容易になるからである。そして、サイレント・マジョリティと結びついた後は、全体主義は、動向から完結への道を邁進するだけである。

 

 コンセンサスを、ヒットラーもムッソリーニも、昨今の民主主義体制よりはよほど享受していた時期があったことを、忘れてはならないと思う。そして、全体主義下ではなぜか文化が花開かないかは、文化史上の問題だけではないということも・・・

 

良心的なインテリ(ナイーブ naive)たち_b0302839_1554761.jpg

 

 

元の文章がこちら・・・

 

塩野七生著『サイレント・マイノリティ』の中から全体主義についてより抜粋引用。

 

【私は、失望することのほうが、オカシイと感じた。人間的な共産(社会)主義なんて、ありえようはずがないのである。スターリンのほうが、よほど首尾一貫している。バカなのは、そういう社会が実現可能だと信じていた良心的なインテリたちである。私が真の共産主義者ならば、彼らのような人間は社会に害毒をおよぼす人種と断じ、粛清でもなんでもして、消してしまったであろう。政治的センスのない良心的な人々が、政治に口をだすことほど害なものはない。とくに、それらの人が、社会的名声など持っていたりすると・・・・、とソ連の支配者が思ったとしても、あの国の政体からすれば、当然ではないかと思う】

 

【第二に、相対的な考え方を排して、絶対的ななにかを求める動きである。気持は、わからないでもない。相対的な考え方をまっとうするには、実に強靭な精神力を必要とするからである。多くの人にそれを求めることほど、非現実的なことはない。それ一つですべてを律し切れるオールマイティな考え方を持つほうが、よほどラクだし、マジョリティがどういうことを好むかを考えれば、よほど〝自然〟である。

 しかし、この動向が、善意から生まれ、進歩派からいいだされ、若者たちが旗を持ち、比較的にしても少産階級が温床となり、クリーンで潔白で完全主義者の人々が群れの先頭に立ち、しかも情緒的に表現しはじめると、私は怖いことになる危険を、感じずにはいられない。

 なぜなら、これらの性質を強くあらわせばあらわすほど、大衆の好意を獲得するのに容易になるからである。そして、サイレント・マジョリティと結びついた後は、全体主義は、動向から完結への道を邁進するだけである。

 コンセンサスを、ヒットラーもムッソリーニも、昨今の民主主義体制よりはよほど享受していた時期があったことを、忘れてはならないと思う。そして、全体主義下ではなぜか文化が花開かないかは、文化史上の問題だけではないということも】

 


ナイーブ(naive)、または、ナイーヴは、「繊細」、「純粋」で傷つきやすい、あるいは、素直で飾り気がないを意味する和製英語として形容動詞として使われる。大人でありながら精神的な子供っぽさを良い意味に受け取る場合に用いる。

本来のナイーブの意味としては、フランス語の形容詞 naïf(フランス語発音: [naif] ナイフ)の女性形「naïve」(フランス語発音: [naiːv] ナイーヴ)に由来するが、フランス語では「素直な」「無邪気な」という日本語と同様に子供っぽさを良い意味でとる語義のほかに、悪い意味でとる語義もあり、その場合は「世間知らず」「鈍感」「お人好し」「バカ正直」という意味になる。英語の naive(英語発音: /nɑːˈiːv/ ナーイーヴ)は良い意味で用いられることはまれで、フランス語の悪い意味の方の語義で用いられる。

ラテン語の nativus を語源とし、ドイツ語とスウェーデン語では naiv、オランダ語では naïef と書き、いずれも「幼稚」「無経験」などを意味する。


 


で、フランス語が堪能なsonoさんが言うには・・・

 

Commented by sonoraone-3 さん

本来の意味は、優柔不断、決断力が無い、判断力に欠ける、と言ったネガティブイメージが強い。日常会話的にはバカが一番近いニュアンスでしょう。フランス語では、日本で使われる意味に近い意味もありますが、これもひ弱とか、天真爛漫(間抜け)とかネガティブイメージが強いのでまともな褒め言葉ではつかいません。大の大人に使えば、やはりバカのイメージになるでしょう。

 

という意味が実用的にはあるそうです。



by urano-sakura | 2012-02-07 11:13 | 政教分離
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